ワカサギ釣りで使用するタックルは、電動リールに「ワカサギ穂先」をセットするスタイルが現在の主流です。
ワカサギ穂先は長さや調子、硬さなどモデルによって異なり、多種多様なタイプが販売されています。
ただ、はじめて購入する際はどれを選んだらよいのか、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、オススメのワカサギ穂先をピックアップしてご紹介します。
あわせて選び方も解説するので、とくに初心者の方は参考にしてみてくださいね。
目次
ワカサギ穂先とは

ワカサギ穂先とは文字通り、竿の穂先部分だけの製品です。
20~30cmほどの長さで、電動リールやグリップに差し込んで使用します。
一般的なリール竿やのべ竿で楽しむ釣り方もありますが、現在のワカサギ釣りでは穂先と電動リールを別々に購入して組み合わせるスタイルが一般的。
各メーカーから、あらゆる状況に対応すべくさまざまなワカサギ穂先が販売されています。
ある程度ワカサギ釣りに精通している方なら、釣り場や当日の状況を見極めて穂先を選択、またローテーションしながら楽しんでいますよ。
本格的にワカサギの数釣りを楽しむなら、状況によって使い分けできるワカサギ穂先に注目して選んでみてください。
ワカサギ穂先は長さ20~30cmで、電動リールやグリップに差し込んで使用
現在のワカサギ釣りではもっともスタンダードなスタイル
ワカサギ穂先の選び方4つのポイント
ワカサギ穂先はモデルによって長さや調子、硬さ、素材などが異なります。
可能ならば、水深や使用するオモリの号数などさまざまなシチュエーションに対応すべく、タイプの異なる穂先を数種類用意しおくのがオススメです。
では、ワカサギ穂先を探す前に選び方のポイントを押さえておきましょう。
ワカサギ穂先を選ぶ際のポイントは下記の4つです。
- 長さをチェック
- 調子をチェック
- 硬さをチェック
- 素材をチェック
長さをチェック
ワカサギ穂先の長さは、20~30cmほどが主流です。
ドーム船や氷上釣りでは水面まで近いため、20~22cm程度の短めタイプが適しています。
ボート釣りでは船べりから水面まで距離があるため、28cm前後の長めが使いやすいでしょう。
28cmはオールラウンドに使いやすく、はじめての1本としてぴったりです。
ドーム船や氷上釣りでは20~22cm程度の短めタイプ
ボート釣りでは28cm前後の長めが使いやすい
28cmはオールラウンドに使えるため、はじめての1本としてぴったり
調子をチェック
ワカサギ穂先にも一般的な釣り竿と同様に調子があり、大きく分けて「先調子」「胴調子」「手元調子」の3種類があります。
先調子
先調子は先端部分を中心に曲がる調子です。
穂先の硬い部分が長いため、電動リールを持ち上げたときにオモリの重さがダイレクトに伝わりやすく、アタリも取りやすい特徴があります。
高感度で細かな操作がしやすく、誘いをかけやすいメリットもあり、とくに初心者や子ども用としてオススメです。
また、シーズンの中盤から終盤にかけてワカサギの反応が繊細になってきた場合など、アタリをスピーディーに感知してアワセを決めたいシーンでも威力を発揮します。
胴調子
胴調子は胴部分中心に曲がる調子です。
竿の反発が少なく、食い渋っているときや重めのオモリで深場を狙うときに活躍します。
全体的に曲がって魚に違和感を与えにくいのが特徴。
低活性時にアタリを取りやすいものの、アワセは先調子と比べるとタイミングが取りづらくなります。
手元調子
手元調子は手元から丸く曲がる調子です。
ソフトな誘いをかけやすくアタリもわかりやすいものの、アワセにくいのがデメリット。
中・上級者向けであり、初心者には少し扱いにくい場合があります。
「先調子」は高感度で細かな操作がしやすく、誘い時にぶれにくい。初心者や子ども用としてオススメ
「胴調子」は竿の反発が少なく、食い渋っているときや重めのオモリ使用にオススメ
「手元調子」はアワセにくデメリットがあり、中・上級者向け
硬さをチェック
ワカサギ穂先には硬さがあり、同じシリーズでも硬いタイプ、やわらかいタイプなどがラインナップされています。
初心者であれば、最初はアタリをとりやすい柔らかめがオススメです。
アタリがわかりにくい場合は柔らかめ、アタリはわかるけどアワセが決まらないときは硬めなど、状況によって使い分けるとよいでしょう。
メーカーによっては「02」「03」など、数字で区別されているのでチェックしてみてください。
初心者にはアタリをとりやすい柔らかめがオススメ
アワセが決まらないときは硬めをチョイス
硬さは、「02」「03」など、数字で区別されている場合もある
素材をチェック
ワカサギ穂先の素材にはカーボン・グラス・竹などがあり、現在のワカサギ釣りではグラスが主流です。
グラスは粘りのあるスムーズな曲がりが特徴。
カーボンを採用したワカサギ穂先も近年増えており、張りがあって感度に優れています。
竹は独特の釣り味があるものの手作りで価格が高いうえ種類も少なく、一般的ではありません。
また、カーボンとグラスのコンポジットタイプもあります。
グラスは粘りのあるスムーズな曲がりが特徴
カーボンは張りがあって感度に優れている
竹には独特の釣り味があるものの一般的ではない
カーボンとグラスのコンポジットタイプもある
ワカサギ穂先のオススメシリーズ

選び方をイメージできたところで、各メーカーが販売しているワカサギ穂先を見ていきましょう。
シマノ(SHIMANO) レイクマスター エクスペック
特定の釣り方や釣り場に合わせて設計されているワカサギ穂先シリーズです。
積極的に誘って食わせる「S01F」や食い渋ったときに最適な「MX0E」、手バネ感覚で楽しめる「MX02K」など、幅広いシチュエーションに対応できるタイプがラインナップされています。
高負荷な釣りで威力を発揮する「L05S」を含む全6本を駆使すれば、釣果アップを望めるでしょう。
シマノ(SHIMANO) レイクマスター SH
さまざまなフィールド環境や季節、天候に対応すべく、全16種類ものラインナップを誇るワカサギ穂先シリーズです。
綿密に削りだした「扁平波形グラスソリッド」を採用し、アイテムごとにリアルな調子を再現。
状況に応じてシステマティックに使い分ければ、釣果アップ間違いなしです。
薄膜軽量塗装や、3色のコントラスト効果による優れた視認性も特徴。
繊細なワカサギのアタリを捉えやすくなっています。
2022シーズンNEW! ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ HG TYPE C SS BA
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初代TYPE-Cの長いモデルをイメージして開発された、ボート釣り専用の先調子タイプワカサギ穂先です。
適度な張りを持たせた先調子でボートの揺れを拾いやすく、穂先が勝手に誘いを掛けるのが特徴。
オモリ負荷の異なる3タイプをラインナップしており、ボートの流れ方や水深、ワカサギの活性に応じて使い分けられます。
クリスティア ワカサギ HG TYPE C SS BAについては、下記の記事でも詳しく取り上げています。

2022シーズンNEW! ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ LTD AGS 誘惑 370SS
「誘惑シリーズ」はしなやかな先調子のワカサギ穂先です。
穂先の前方部分に軽いワイヤガイドを使用しており、しなやかでレスポンスに優れた誘いを実現します。
元部にカーボンガイドAGSを配置し、穂先全体にアタリやフッキング時の振動・重さをしっかり伝えるのが特徴。
ジョイント部の金属パーツに、軽量なアルミ素材を採用しているなど穂先全体の軽量化も実現しており、快適な釣りをサポートする1本です。
ダイワ「クリスティア ワカサギ LTD AGS」については、下記の記事でも詳しく取り上げています。



ダイワ(DAIWA) クリスティアワカサギ HG SS
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ガイドにダイワテクノロジー「サクサス」メッキを施しているワカサギ穂先です。
表面硬度が上がっているほか、耐久性・耐磨耗性も向上しています。
水はけのよいガイドを搭載して氷がつきにくく、快適なワカサギ釣りをサポートするのも特徴です。
高活性時にしっかり誘えるパワーを備えている「TYPE K」と、 渋い釣場の軽オモリで魚のアタリが分かりやすい「TYPE C」をラインナップしています。
ダイワ(DAIWA) クリスティアワカサギ HG SS PA/F
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千鳥克也氏監修の「TYPE C」と久保田稔氏監修の「TYPE K」をラインナップしている、ワカサギ穂先シリーズです。
バット部は胴調子ながらパワーを持たせており、アワセ遅れを減らす「掛けの6:4胴調子」を採用した「TYPE C PA」と、誘いからアタリまでは先調子、アワセてから巻き上げ時は胴調子になる調子の「TYPE K FA」の合計8モデルをラインナップしています。
いずれのタイプも徹底的なテストをおこなっており、安心して使えるシリーズです。



ダイワ(DAIWA) クリスティアワカサギ 穂先
先調子・胴調子・乗調子の3タイプをラインナップしている、ワカサギ穂先シリーズです。
先調子は感度とアワセやすさ、バレにくさにこだわった仕様で23cmモデルを4タイプ用意。。
胴調子は小さなアタリをとりやすい目感度重視となっており、24.5cmモデルを4タイプラインナップしています。
乗調子は2018~2019年シーズンに登場した新穂先。
ソフトな誘いとアタリをとりやすい26cmモデルを3タイプ揃えています。
2022シーズンNEW! バリバス(VARIVAS) 公魚工房 ワカサギ穂先 ワークスリミテッド 桧原MAX339 燻紫銀LTD.
テクニカルなワカサギフィールドとして知られる人気レイク「桧原湖」を攻略すべく開発された、エキスパート向けのシリーズです。
2022年シーズンは「桧原MAX339 燻紫銀(いぶしぎん)LTD.」が登場します。
46Tハイカーボン 」と「A7075″超超ジュラ」をコンポジットした、贅沢な仕様が魅力。
さらに、特殊シリカを配合した4レイヤー塗装を採用しているなど、最高峰モデルを探している方にオススメです。
バリバスの2020年シーズンラインナップについては、下記の記事でも取り上げていますので参考にしてみてください。



バリバス(VARIVAS) 公魚工房 ワカサギ穂先 ワークスリミテッド-R Series-
さまざまなフィールドで活躍した初代ワークスリミテッドの性能を、さらに向上させたワカサギ穂先です。
2タイプをラインナップしており、「FS275」は過去最高の販売実績を誇る275FSを改良したモデル。低水温化や氷上、当歳魚狙いに適しています。
「F285」はレスポンスに優れた先調子で、繊細なワカサギのアタリを捉えやすいモデルです。
バリバス(VARIVAS) 公魚工房 ワカサギ穂先 ワークスリミテッド エキスパートカスタム


桧原湖・岩洞湖のエキスパートがテストしたオールラウンドに使いやすい速攻フィネスワカサギ穂先で、2タイプをラインナップしています。
「EX288」はフルグラスの先調子タイプでスムーズな曲がりを実現。
時短の数釣りをサポートします。
「EX315」はフィルムコンポジットタイプ。
ワカサギに違和感を与えにくい仕様で、低水温化や激渋なコンディションで活躍します。
バリバス(VARIVAS) 公魚工房 ワカサギ穂先 ワークスリミテッド トーナメントワークス


「かけるけどバレない性能=カケ調子の最終形」を目指して、素材レベルから見直して開発されたワカサギ穂先です。
桧原湖・岩洞湖・野尻湖・山中湖でテストを繰り返して完成しました。
2タイプをラインナップ。
「TR275」は、より速く掛けて寄せる「超速攻性能」が魅力です。
「TR293」はシビアなシチュエーションに対応可能で、数釣り用として適しています。
バリバス(VARIVAS) 公魚工房 ワカサギ穂先 ワークスリミテッド マキシマムスペック


最先端グラス素材と独自開発のカーボンメッシュチューブラー、極薄ショートフィルムをコンポジットしたワカサギ穂先です。
屋形やドーム船での当歳魚狙いや、食い渋っている氷上にぴったり。
ワカサギの繊細なアタリをとらえ、確実にフッキングさせる機能性を備えたエキスパート向けモデルです。
全長299mmで12gまでのオモリに対応しています。
バリバス(VARIVAS) 公魚工房 ワカサギ穂先 ワークスリミテッド 無反発マテリアルモデル
独自開発の無反発特殊マテリアルを採用しているワカサギ穂先です。
6:4の手元調子で、戻りアタリが見やすい増幅テーパーを採用しています。
2種類のうち、「275LT」はアタリの出やすさや見やすさが特徴。
「285MT」は重いオモリで深場を攻略したいときに本領を発揮します。
プロックス(Prox) 攻棚ワカサギ扁平カーボン穂先
(2022/07/03 20:00:50時点 Amazon調べ-詳細)
カーボン製の扁平カーボン穂先です。
グラス素材と比較して張りのある先調子。
カーボン素材ならではの感度のよさが魅力です。
ドーム船や氷上で最適な21cmモデルと、ボート釣りをはじめオールラウンドに使える28cmモデルの合計7タイプをラインナップしています。
プロックス(Prox) 攻棚ワカサギ扁平スケルトン穂先
(2022/07/03 20:00:51時点 Amazon調べ-詳細)
扁平グラスソリッドを採用したワカサギ穂先です。
スケルトンカラーが特徴で、トップ部は氷上でも見やすいブラック塗装×オレンジ巻仕様になっています。
21cmモデル3タイプ、28cmモデル4タイプの合計7種類をラインナップ。
リーズナブルな価格も魅力で、タイプの異なる穂先を複数本揃えてあらゆる状況に対応したい方にオススメです。
プロックス(Prox) 攻棚ワカサギスパイラル穂先
螺旋状にガイドを取付けているワカサギ穂先です。
穂先のガイドが下向きになり、ラインがロッドに干渉しにくくなっています。
仕掛けの沈下速度を速められ、軽い仕掛けをスムーズに落とせるのが特徴。
トップは視認性に優れているオレンジ塗装を施しており、ワカサギの繊細なアタリを捉えます。
電動リールの穂先に最適な5mm元径を採用。
さまざまな状況に対応しやすい、バーサタイルなSSアクションです。
「ワカサギ穂先」よくある質問
はじめてワカサギ穂先を買うなら、まずは柔軟性のあるタイプがオススメです。
長さ25~30cmの穂先を選べば、大概のフィールドに対応できます。
また、先調子の穂先はアタリを取りやすくハリ掛かりもしやすいなど、扱いやすく初心者にピッタリです。
ワカサギ穂先はフィールドや季節、スタイルなどさまざまな要因で適切な穂先が決まります。
ただ、最初からたくさん購入して揃えておく必要はありません。
現状で「足りないな」と思う部分を補う形で、持っていないタイプのワカサギ穂先を追加していけばよいでしょう。
穂先の長さはおおむね20~30cmで釣り場やオモリの負荷、水深などで選びます。
選び方で迷ったら、氷上やドーム船は短め、桟橋やボートなら長めを選ぶのがオススメです。
ワカサギの穂先は、釣り竿のなかでも珍しい扁平な形を採用しています。
扁平にすることで繊細なアタリを取りやすくなるため、、小さなワカサギにピッタリなのです。
最初に買った穂先とタイプの違うモノがオススメです。
1本目を使って「アタリがわかりづらかった」と思ったのなら、より柔軟な穂先を選択。
「アタリはわかるけど、ハリ掛かりしない」と感じるケースが多かった場合は、少し硬めの穂先をチョイスしてみましょう。
また、できれば同メーカーの同シリーズで比べたほうが硬さの違いをつかみやすくオススメです。
ワカサギ釣りでは、より釣果アップを狙いたい場合に竿を2本出します。
その際、穂先やリール、ラインなどは2本で同じセッティングにするのが一般的です。
左右に並べて竿を出す場合、セッティングが異なると状況を把握しづらくなります。
ただし、状況によっては仕掛けを変えて試してみるのも有効的です。
ワカサギ釣りに慣れてきて2本出しするなら、同じ調子や長さの穂先を2本ずつ用意しておくのがよいでしょう。
お気に入りのワカサギ穂先を見つけよう!
シマノのレイクマスターは同シリーズで全16種類もの穂先をラインナップしているなど、ワカサギ穂先は種類が豊富です。
ワカサギ釣りにハマると、新しい穂先が欲しくなります。
解説した選び方やおすすめシリーズ・モデルを参考に、最適なワカサギ穂先を見つけてみてくださいね。
ワカサギ穂先の本数が増えてきたら、繊細な穂先を守るためにもケースを用意しておきましょう。
下記の記事で詳しく取り上げていますので、ぜひチェックしてみてください。


