より快適なワカサギ釣りをサポートする「ワカサギ電動リール」。
今やワカサギ釣りで使用するリールの主流であり、買い求めやすいリーズナブルなモデルも発売されています。
ただし、数千円で購入できるモデルから数万円ほどの最上位機種までさまざまなタイプが発売されており、どれを選んだらよいの迷ってしまう場合も。
そこで今回は、予算別で3パターンに分けてワカサギ電動リールをご紹介します。
あわせて選び方も解説しますので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
目次
「ワカサギ電動リール」とは?使うメリット

乾電池やバッテリーで駆動し、ラインの巻き上げを自動でおこなうのが「ワカサギ電動リール」です。
現在のワカサギ釣りでは、もっとも主流のタイプになっています。
ワカサギ釣りでは10数mもの水深まで仕掛けを落とし込むケースもあり、自動的にラインを巻き上げるワカサギ電動リールがあると便利。
すばやく巻き取って再び仕掛けを投入できるため、手返しの速い釣りを展開できるのが魅力です。
とくに、2本同時に竿を出す場合には、ボタンを押すだけの簡単操作で釣果アップをサポートします。
また、アタリを感じた瞬間にボタンを押せば、アワセ動作を巻き上げと同時におこなえるのもメリットです。
さらに、バラシを軽減できるのもワカサギ電動リールの特徴。
一定のテンションとスピードでラインを巻き上げられるため、ラインが緩みにくくバラシを軽減します。
名人の誘いパターンを内蔵した、便利なモデルもあるのでチェックしてみてください。
ボタンを押すだけでラインを巻き上げできて、水深のあるポイントで便利
手返しの速い釣りを展開できる
2本同時に竿を出す場合に重宝する
巻き上げと同時にアワセを入れる「掛けアワセ」を自動でおこなえる
一定のスピードでラインを巻き上げできてバラシを軽減できる
名人の誘いパターンを搭載したモデルもある
ワカサギ電動リールのデメリット
ワカサギ電動リールは便利なアイテムですが、手巻きリールと比較して価格が高めです。
モデルにもよりますが、手巻きリールより数倍の価格になる場合もあります。
万一、落水させてしまうと損害も大きくなるため、落下を防ぐ尻手ロープを使用するなど扱いには細心の注意を払いましょう。
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また、駆動させるための乾電池やバッテリーが必要です。
予備を用意する必要があるなど、一定のコストもかかります。
とはいえ、なかには電池寿命を向上させた省電力タイプや、リーズナブルなモデルもあるのでチェックしてみてください。
乾電池のコストが気になるなら、充電式乾電池を利用するのもオススメです。
手巻きリールより価格が高め
電池やバッテリーなど電力が必要
電池寿命を向上させた省電力タイプや、リーズナブルなモデルもある
ワカサギ電動リールの選び方4つのポイント

では、ワカサギ電動リールを選ぶ際、どのような点に注意して選べばよいのでしょうか?
チェックすべきポイントは以下の4つです。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
タナ取りカウンターの有無をチェック

ワカサギを効率的に釣るためには、群れているタナ(泳層)を把握するのが重要です。
底べったりのパターンでは気にならないものの、中層に群れている場合は正確にタナを把握できるほうが有利になります。
タナ取りカウンターを装備していれば、釣れるタナへ正確に仕掛けを落とすことが可能。
水深の表示を見ながら、毎回同じタナを効率的に狙えます。
ただし、低価格なモデルには搭載されていない場合も。
予算に合わなければ、タナを把握しやすいよう色分けしたラインを使用するなど、工夫してみましょう。
魚群探知機を使用するなら、リールのカウンターと水深を正確に合わせて数字を補正する「水深補正機能」を搭載したモデルも便利です。
タナ取りカウンターを装備していれば、釣れるタナを正確に狙える
重さと操作性をチェック
ワカサギ電動リールは、軽いほど手元に伝わる感度がアップします。
少しでも繊細なワカサギのアタリを捉えたいならば、重さをチェックしておきましょう。
とはいえ、多くのモデルが平均100g前後と軽く、極端に重たくなければ必要以上に気にすることはありません。
なかには、高機能ながら100gを切るモデルも発売されているので、チェックしてみてください。
また、ワカサギ電動リールのスプールには、縦型と横型がある点にも注目しておきましょう。
横型のほうが高さが低く重心が安定しやすい傾向があるものの、縦型でも低重心を謳っているモデルがあります。
さらには、縦型スプールのほうが直感的に微調整しやすい面があるなど、どちらが操作性に優れているとは一概には言えません。
一度手に取る機会があれば、どちらが自分にしっくりくるかチェックしてみるとよいでしょう。
軽いほうが感度に優れている
高機能ながら100gを切るモデルもある
外部電源対応かをチェック

通常、ワカサギ電動リールの電源には単4形乾電池を使用します。
入手しやすく手軽に使いやすいものの、突然の電池切れに注意が必要。
また、寒さによって本来の性能を発揮できない場合もあります。
そこで活躍するのが専用の「外部電源」です。
常に安定した電力を供給でき、巻きスピードが安定。
電池切れの心配も不要で、ストレスなく快適に釣りを楽しめます。
ただし、便利なものの、エキスパート向けのハイグレードモデルにしか対応していません。
ですので、予算や釣行回数などを考慮しつつ、本当に必要なのかどうかしっかりと検討してから選びましょう。
外部電源を使えば、常に安定した電力供給で巻きスピードが安定
電池切れの心配も不要で、ストレスなく快適に釣りを楽しめる
穂先との互換性をチェック
通常、ワカサギ電動リールにセットするワカサギ穂先の太さは5mmに設計されています。
多くのモデルが一般的なワカサギ穂先に合わせて設計されているものの、念のため手持ちの穂先をセットできるのかを確認しておきましょう。
ワカサギ穂先の一般的な太さ5mmに対応しているかチェック
「ワカサギ電動リール」予算別オススメモデル

ワカサギ電動リールの選び方がわかったところで、現行モデルを見ていきましょう。
以下の価格帯別に紹介しますので、参考にしてみてください。
1万円以下で買える低価格が魅力のエントリーモデル
エントリーモデルは、これからワカサギ釣りをはじめたい方、またワカサギ電動リールを使った経験のない方向けの入門用モデルとして適しています。
なかには、リーズナブルな価格ながら基本性能に優れたモデルも多く、もっともラインナップが充実しているのも特徴です。
プロックス(Prox) 攻棚ワカサギモータードライブEC
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ポップなデザインがおしゃれ!
氷上をイメージしたという、スケルトンカラーのおしゃれなデザインが印象的な電動リールです。
ポップなデザインで、女性用としてもオススメ。
リーズナブルな価格設定ながら、スペックが従来モデルと変わっていないコスパのよさも魅力です。
プロックス(Prox) ワカサギリール 攻棚ワカサギモータードライブNC
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従来よりパワーがアップ!
カウンターを搭載しておらず、同社のワカサギ電動リールで低価格なモデルのひとつです。
ハイパワーモーターを搭載しており、従来モデルと比較してパワーアップしつつ軽量化にも成功。
買い求めやすいリーズナブルな価格ながら、快適な操作性とパワフルな巻き上げを実現しているオススメモデルです。
アルファタックル(alphatackle) WAKASAGI B.I.D DENDO
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コスパ最高!
使いやすさを求めて開発されたワカサギ電動リールです。
低価格モデルながら自重105gの軽量設計で、優れた操作性を実現しています。
人間工学に基づいたスティックシェイプボディにより、手にフィットしやすいのも特徴。
落下性能に優れた縦置き2BBスプールを採用し、快適かつ繊細なリールさばきが可能です。
ハピソン(Hapyson) ワカサギ電動リール YH-203
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水深カウンター搭載!
従来比1.7倍の高トルクを実現しているワカサギ電動リールです。
パワフルな巻き上げ力により、手返しの速い釣りをサポートします。
巻き上げスピードを5段階調節できるほか、低価格モデルながら水深をひと目でチェックできるカウンターを搭載しているのも魅力です。
落水を防ぐ尻手ロープが付属しています。

1~2万円以下で買えるミドルクラス
エントリーモデルからの買い替えや、はじめからある程度高性能なモデルを求めている方にオススメなのが、ミドルクラスのワカサギ電動リールです。
なかには、最上位機種とほぼ変わらない、高性能な機能を搭載したモデルも発売されています。
ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ CRT R
はじめて電動を買う人に!
リーズナブルな価格ながら基本性能を充実させたワカサギ電動リールです。
巻き上げスピードアップや電源の持ちアップなど、上位2機種と変わらない高性能を発揮。
タナ取りに便利な「水深カウンター補正機能」も搭載しています。
釣行回数が少なめの方や予算を抑えたい方、また初心者にもオススメのモデルです。
ダイワのCRT Rシリーズについては、下記の記事で詳しく取り上げています。

シマノ(SHIMANO) レイクマスター CT-T
人気のレイクマスター!
軽量コンパクトなワカサギ電動リールとして、定番の人気モデルです。
ハイパワーモーター搭載により、優れた巻き上げスピード・パワー・省エネ性を発揮。
ローフォルムボディにより、手と一体化するようなフィット感と操作性を実現しています。
氷上釣りの巻き上げ時に、ハリが氷の角に深掛かりしてしまうのを防止する「氷上モード」を搭載しているのもオススメポイント。
さらに、遅い巻き上げで浅掛かり時のバレを軽減させる「スピードL(0.8m/毎秒)」を追加しているなど、中級レベルの釣り人が満足できる使い勝手のよさも魅力です。
二刀流が基本のエキスパート向けの2万円超えモデル
1匹でも多く釣りたい方、二刀流が基本というエキスパート向けの最上位機種です。
ミドルクラスからの買い替えや、二刀流に備えて買い増したい方はチェックしてみてください。
2022~2023NEW! ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ AIR
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電池切れの心配なし!
外部電源専用のワカサギ電動リールです。
外部電源化によって軽量化に成功し、感度を向上させています。
外部電源なら、より安定した巻き上げスピードとパワーアップが可能。
単4乾電池2本と比較して、3倍以上長持ちするのもオススメポイントです。
ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ CRT R+
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高機能なエキスパート向け!
同社の誇る機能のほとんどを搭載した、エキスパート向けのワカサギ電動リールです。
回転効率に優れた「新マイコン制御システム」搭載により、電池の持ちが約2倍になったほか、巻き上げスピードも約1.2倍にアップ。
よりスピーディーな釣りで、数釣りをサポートします。
エントリーモデルからの買い替えや、レベルアップを目指す方にもオススメのモデルです。
ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ CRT Rα
最高な1台を探している方に!
同社のワカサギ電動リールにおける最上位モデルです。
「外部電源αシステム」を標準装備しているのが最大の特徴。
乾電池使用でのスピードの不安定さや、電池切れが気になる方にオススメです。
一匹でも多くのワカサギを釣りたい、エキスパートを目指している方はチェックしてみてください。
シマノ(SHIMANO) レイクマスター CT-ET
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驚異的に軽い電動リール!
トラブルフリーでワカサギ釣りを楽しむべく開発された、同社の最上位機種です。
外部電源仕様により、自重90gの驚異的な軽さを実現。
手感度の向上と集中力の持続を両立しており、エキスパートの釣りをサポートします。
「水深補正機能」や「棚停止機能」など、高性能な機能も充実。
小指・中指がリールの下に入る握りやすいフォルムで、ストレスのない快適な操作性も魅力の1台です。
レイクマスター CT-ETについては下記の記事でも詳しく取り上げていますので、参考にしてみてください。



ワカサギ電動リール比較表
右にスクロールしてご覧ください。
画像 | 品名 | 自重 | カウンター | 巻き上げスピード | 誘い機能 | 外部電源 | メーカー希望小売価格 |
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プロックス 攻棚ワカサギ モータードライブ EC |
88g | 〇 | 5段階 | ー | ー | 7,980円 |
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プロックス 攻棚ワカサギ モータードライブ NC |
82g | ー | ー | ー | ー | オープン価格 |
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アルファタックル WAKASAGI B.I.D DENDO |
105g | ー | ー | ー | ー | 6,000円 |
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ハピソン ワカサギ電動リール YH-203 |
約115g | 〇 | 5段階 | ー | ー | オープン価格 |
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ダイワ クリスティア ワカサギ CRT R |
97g | 〇 | 5~10段階 | ー | ー | 13,500円 |
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シマノ レイクマスター CT-T |
96g | 〇 | 7段階 | ー | ー | 18,700円 |
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ダイワ クリスティア ワカサギ AIR |
82g | 〇 | 5~10段階 | 〇 | 〇 | 30,000円 |
![]() ![]() |
ダイワ クリスティア ワカサギ CRT R+ |
100g | 〇 | 5~10段階 | 〇 | ー | 22,700円 |
![]() ![]() |
ダイワ クリスティア ワカサギ CRT Rα |
127g | 〇 | 5~10段階 | 〇 | 〇 | 32,500円 |
![]() ![]() |
シマノ レイクマスター CT-ET |
90g | 〇 | 7段階 | ー | 〇 | 27,500円 |
プロックス(PROX) 攻棚ワカサギモータードライブEC


オススメポイント!
ポップでかわいらしいデザイン
コンパクトに収納できる
握りやすいサイズ感
ワカサギ電動リールを馴染みのある店舗で購入したい、もっとも安いお店を探したいなどの場合には、ぜひ下記のリンクからもチェックしてみてください。
ワカサギ電動リールのよくある質問
ワカサギ電動リールに巻くラインの長さは、30~60mが一般的です。
30m・50m・60mなどと製品によって異なるため、釣り場や好みの長さに合わせて購入しましょう。
ただし、30m巻いた場合、トラブルで切っていくと次第に短くなっていきます。
万一長さが足りなくならないよう、50m以上巻いておくと安心です。
ワカサギ専用ラインについては、下記の記事でも取り上げていますので参考にしてみてください。



ワカサギ電動リールに巻くラインの種類には、PE・フロロカーボン・ナイロンなどがあります。
それぞれ特性が異なりますが、ライントラブルを減らしたいならPEラインがオススメです。
PEラインは細いながらも強くたわまないため、仕掛けを落とす際のトラブルが発生しにくくなります。
感度にも優れており、特に好みがなければPEラインを選んでおけば問題ないでしょう。
ワカサギラインについては、以下の記事でも詳しく取り上げています。



ラインの放出スピードに対してスプールが早く回転し、ラインがぐしゃぐしゃになってしまうのがバックラッシュです。
ワカサギ電動リールのなかには、バックラッシュ防止機能を搭載したモデルも発売されているのでチェックしてみてください。
ここに本文を入力
ワカサギ釣り向けの手巻き小型リールも発売されております。
もちろん手巻きでも問題はないのですが、手動で巻き上げる必要があり一定のスピードで巻き上げるのが困難です。
巻き上げスピードが安定せずバタバタしてしまうと、せっかく掛かったワカサギがバレやすくなります。
ワカサギ電動リールのように自動で巻き上げる機能もなく、1日中釣りをする際には負担になるでしょう。
5,000円程度で購入できるワカサギ電動リールもあるので、少しばかりの価格差ならば最初から電動ではじめるのがオススメです。
ワカサギ電動リールで快適に楽しもう!


快適にワカサギ釣りを楽しむために欠かせないワカサギ電動リール。
搭載されている機能によって価格が異なるため、釣行回数やレベル、予算などのバランスを考慮して選ぶのが重要です。
今回紹介したモデルと選び方を参考に、自分にぴったりな1台を見つけてみてくださいね。
ワカサギ釣りは、誰でも手軽に楽しめるのが魅力です。とはいえ、それなりに道具は必要で、なにを揃えたらよいのかわからない場合も。釣り方にもコツがあります。
以下の記事では、初心者向けに道具・釣り場・釣り方などについて解説しています。ワカサギ釣りに興味があれば、ぜひ読んでみてください。


