子供連れのファミリーでも手軽に楽しめるとして人気の「ワカサギ釣り」。
冬が最盛期の釣りながら、暖房施設の整ったドーム船で快適に楽しめるなど敷居の低い釣りジャンルです。
当然ながら竿が必要ですが、初心者向けからエキスパート向けまでさまざまなタイプがあり、はじめて購入する際はどれを選んだよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、初心者向けの『ワカサギ竿』にフォーカスし、特徴や選び方、おすすめモデルをご紹介。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワカサギ竿の特徴とは

ワカサギ釣りにはボート釣りや氷結した湖での穴釣りなどがあり、基本的には足元に仕掛けを投入して釣ります。
ルアー釣りのようにキャストする必要がないため、ワカサギ竿は約30~90cmと短いのが特徴です。
また、小さい魚のワカサギの繊細なアタリをとらえるべく、軽くやわらかい素材を採用しています。
ワカサギ竿には「のべ竿」や「リール竿」などがあり、主流は電動リールに好みの穂先を組み合わせるスタイルです。
ただ、電動リールが主流とはいうものの、ある程度趣味としてワカサギ釣りを楽しむ方向けであり、「ちょっと体験してみたい」という場合には手巻きリールをセットするワカサギ竿が適しています。
ワカサギ竿の選び方

ワカサギ竿は大きく分けて「手巻きリールをセットする竿」「電動リールをセットする穂先」「手羽根竿」の3タイプがあります。
湖岸でのべ竿を使ってワカサギ釣りを楽しむ場合もありますが、とくに専用竿はないため今回は省きます。
タイプで選ぶ
手巻きリールセットタイプ
リールシートを備え、小型の手巻きリールをセットするワカサギ竿。
電動ではないぶん低価格なのが魅力であり、手軽に体験してみたい方におすすめです。
ボート釣りか穴釣りかなど、釣り場のシチュエーションに合わせて長さを選ぶ必要があります。
低価格で揃えられるため家族で楽しむなど、まとめて用意したい場合にも最適です。
多くのモデルが穂先を交換できるようになっており、さまざまなシチュエーションに対応します。
穂先タイプ
電動リールにセットする穂先のみのワカサギ竿です。
現在のワカサギ釣りでもっとも主流のタイプであり、各メーカーから毎年新製品が登場しています。
穂先自体は安価なタイプが多いものの、電動リールは手巻きリールと比較するとやや高価。
趣味としてワカサギ釣りを続けるならおすすめですが、「試しにやってみる」程度であれば、道具が無駄になる可能性を考慮しておいたほうがよいでしょう。
ワカサギ釣りを趣味として続けたい気持ちになってから、電動リールタイプへの買い替えを検討するのも方法のひとつです。
手羽根タイプ
リールを使用せず、糸を手繰り寄せるワカサギ竿です。
糸巻きを備えており、長い糸を出したり巻いたりします。
だいぶ昔のワカサギ釣りといえば手羽根竿が当たり前でしたが、電動リールが主流の今日では少数派です。
アタリがわかりやすいものの慣れが必要であり、初心者向けではありません。
種類も少ないため、初心者が選ぶ際には選択肢から外しても問題ないでしょう。
長さで選ぶ
ワカサギのボート釣りでは2m程度の汎用竿を使用する場合がありますが、ワカサギ竿として販売されているモデルは、およそ30~90㎝ほどの長さです。
穴釣りやドーム船では30~44㎝の短めのモデルがおすすめ。
70~90㎝のモデルはボート釣りや桟橋、湖岸での釣りに適しています。
また、電動リールを使った本格的なボート釣りでは、20~30㎝程度の穂先を使用するのが一般的です。
グリップから竿部を抜いて、長さや調子の異なるタイプと交換できるようになっています。
お得なリールセットを選ぶ
手巻きリールや電動リールと竿がセットになった、リーズナブルなモデルが販売されています。
初心者で「どんなリールを選べばよいのかわからない」という場合にも便利です。
竿とリールがセットになっているモデルのほか、仕掛けや水槽など必要なアイテムがすべてセットになっているモデルもあります。
釣行回数が少ないなら手巻きリール用ワカサギ竿がおすすめ

電動リールは手で巻く必要がなく便利ですが、1万円を超える価格のモデルもあり「ワカサギ釣りを手軽に体験してみたい」「年に1~2回旅行のついでに楽しむ程度」という場合には、躊躇してしまうこともあるでしょう。
そこでおすすめなのが、手巻きリールをセットするタイプのワカサギ竿です。
電動ではないぶん価格が安く、釣行回数が少ない方でも金銭的負担が少なくコスパに優れています。
安く道具を揃えられるため、子供用としてもおすすめ。
「ファミリーで旅行に行った際に、ちょっとワカサギ釣りをやってみたい」という場合に最適です。
また、迷ったら一度レンタルしてみるのもおすすめ。
船宿によって電動リールをレンタルできるお店もあります。
一度試してみてから購入すれば、間違いありません。
ワカサギ竿おすすめ12選

初心者や手軽に体験していみたい方におすすめのワカサギ竿をご紹介します。
電動リールを使用する穂先のみのタイプは今回取り上げていません。
手巻きリール用ワカサギ竿
ダイワ(DAIWA) ワカサギ竿 クリスティア ワカサギ21
日本の釣り具最大手ブランド「ダイワ」のワカサギ竿です。
全長44cmで別売りの「クリスティア穂先」を付け替えられるため、穴釣りやボート釣り、ドーム船などさまざまなシチュエーションに対応します。
先端のコルクに穂先を差し込んで竿全体に収納できる点に注目。
持ち運びや保管時に便利なおすすめモデルです。
従来モデルと比較して8gの軽量化を図っており、手返しがスムーズで持ち疲れしない仕様。
カウンター付き手巻きリール「クリスティアワカサギタナハンター」がベストマッチします。
ライズウェイ(RISEWAY) わかさぎスペシャル 40cm 偏平ソリッド仕様
持ちやすい大きなグリップを搭載している、全長約40cmのワカサギ竿。
分解して穂先をグリップ内に収納できるタイプで、持ち運びや保管に便利です。
オレンジカラーの穂先は、マーカーの役割を果たしている点にも注目。
ワカサギの繊細なアタリをとりやすくなっています。
プロックス(Prox) 攻棚ボートワカサギ STBW70S
リーズナブルなワカサギアイテムを手掛けている「プロックス」のワカサギ釣り竿。
全長70cmでボート釣りに最適なほか、湖岸から狙いたいシチュエーションでも活躍します。
軽量なスケルトンリールシートを採用し、スピニングリールと両軸リールのどちらもセットできるおすすめモデルです。
繊細なティップを保護する「ティップガードカバー」が付属しており、持ち運ぶ際や保管時に穂先を衝撃から守ります。
ジャッカル(JACKALL) エッグアーム ワカサギー 44
ルアーフィッシングブランドとして人気の「ジャッカル」のワカサギ竿。
ポップなデザインとカラーリングが魅力で、子供用や女性用としておすすめのモデルです。
穴釣りやドーム船に最適な44cmモデルと、ボート釣り向けの90cmモデルをラインナップしています。
シモツケ(SHIMOTSUKE) SOLIDワカサギ ブルー 45
シンプルなデザインのワカサギ竿。
全長45cmで穴釣りやドーム船などにおすすめのモデルです。
プロマリン(PRO MARINE) PG わかさぎショット 90
全長90cmのワカサギ竿。
ボート釣りや桟橋での釣りにおすすめの1本です。
ナカジマ(NAKAZIMA) ワカサギサンタ 55 NPK1145
オレンジのグリップと赤の穂先を組み合わせた、カラフルなデザインが印象的なワカサギ竿です。
口が大きめのガイドを採用しており、初心者でも糸を通しやすい仕様。
低温環境でも凍りにくいため、糸をスムーズに巻き上げられるおすすめモデルです。
グリップには大きな穴を設けており、指をかけてしっかりと握りやすいのもおすすめポイント。
手袋をしたままでも握りやすく、初心者にも扱いやすくなっています。
ワカサギ竿とリールのセット
プロックス(Prox) ワカサギスターターセットST PX931
ワカサギ竿とリールのほか、仕掛けや水槽もセットになっており、すぐにワカサギ釣りをはじめられるモデルです。
竿の全長は34cmで穴釣りやドーム船での使用に最適。
リールは棚取りに便利なカウンター付きで、ナイロン1.5号を150m巻ける仕様になっています。
ワカサギ釣り入門冊子が付属しているなど、初心者におすすめのモデルです。
プロックス(Prox) イージーワカサギセット EZWSS39
初心者におすすめのワカサギ釣りセットです。
並継39cmの竿で、氷上・ドーム船・桟橋・ボートなどさまざまフィールドに対応します。
繊細な穂先の破損を保護する専用ケース付き。
リールは扱いやすいイージークラッチを採用しており、レバーを押すだけで簡単にオン・オフ操作が可能です。
プロックス(Prox) クリアロックプラスセット(スピニング) CRPS44S
グラス製扁平穂先を使用したワカサギ竿と超小型スピニングリールのセットです。
オリジナルマウントシステムにより、元径5mmの穂先なら交換できます。
穂先はグリップ内に収納でき、使用時は穂先を取り出し逆さに継ぐだけと簡単です。
アルファタックル(alpha tackle) ロッド NEWワカサギ名人セット 振出60
全長60cmのワカサギ竿と両軸リールがセットになっています。
リーズナブルな価格が魅力のおすすめモデルです。
手羽根タイプ
ナカジマ(NAKAZIMA) ワカサギPululu(プルル) T-50UL(手羽根) 500mm
昔ながらの手羽根タイプのワカサギ竿です。
リールを使用しないためはじめる際のコストは安くすむものの、操作には慣れが必要です。
穂先はやわらかく、ワカサギの繊細なアタリを確実にとらえます。
昔ながらのスタイルでワカサギ釣りを楽しみたい方におすすめのモデルです。
低コストで手軽にワカサギ釣りをはじめてみよう
最低限必要な道具であれば、低コストではじめられるワカサギ釣り。
とくに、手巻きリールをセットするワカサギ竿なら安くはじめられるため、初心者やファミリーで楽しみたい場合におすすめです。
試しにはじめてみてワカサギ釣りの魅力にはまったなら、電動リールの購入も検討してみましょう。
おすすめしたモデルを参考に、最適な1本を見つけてみてください。