ワカサギ釣りを体験したものの、なかなか釣れず「どうしてなのかな?」と、疑問を感じた経験がある方もいるのではないでしょうか?
今回は、とくに初心者の方の釣果アップに役立つ「ワカサギ釣りのコツ」を7つご紹介。
ぜひ参考にしていただき、次回釣行時の記録更新を目指してくださいね。
釣果アップのコツ① エサをマメに交換する
釣果を上げるのにもっとも効果を発揮するのが、エサのマメな交換です。
ワカサギは、カットしたサシから出るエキスに誘われてついばみにきます。
エキスは水中に浸かってほどなく出なくなるので、マメに交換してフレッシュなエサでないと釣れないわけです。
釣れないときほど、マメにエサを交換するのがコツ。
1回落とし込んで引き上げるたびに交換しても大げさでなく、エサの使用量が釣果に直結する場合があります。
サシ1袋を購入して使いきらないようなら、エサの交換頻度が少ないと考えてよいでしょう。
とはいえ、5本や6本の針すべてのエサを交換する必要はありません。
エサづけにあまり時間がかかると、せっかく寄せてきたワカサギの群れがいなくなってしまう場合も。
5本のうち2本ずつ交換する程度でも十分で、時間をかけずにフレッシュなエサを常に投入できます。
ワカサギ釣りのエサについては、以下の記事も参考にしてみてください。
エサのマメな交換が釣果アップ最大のコツ
釣果アップのコツ② 竿を2本使う
現代のワカサギ釣りは、電動リールに穂先をセットしたタックルを2本同時に出す「二丁スタイル」が主流です。
状況によっては絶対ではありませんが、1本より2本にすることで広い範囲をカバーできるので基本的に釣果が増えます。
初心者の方が慣れるのには時間がかかるかもですが、これまでの2倍、もしくは3倍以上も期待できるので、まだ1本しか使っていない人は二丁スタイルにチャレンジしてみましょう。
二丁スタイルが釣果が増えるのは、単純に竿の本数が増えるということもありますが、ワカサギの群れを留めておける効果が高いのもメリットです。
1本だと、エサ付けや取り込みで引き上げてしまえば水中にエサがなくなるわけで、ワカサギの群れが移動してしまいます。
再び寄せるのにも時間がかかり、効率が悪いです。
2本出しでそれぞれ交互にエサ付けなどで巻き上げれば、群れを常に自分の真下に留めておけます。
二丁スタイルは群れを留めておくのに役立つ
釣果アップのコツ③ 仕掛けを替える
釣れないときは、仕掛けを替えてみましょう。
替えるポイントは以下の3つです。
- 針間隔
- エダスの長さ
- ラインの種類
針間隔
低活性時は、針間隔を広めに取るのが基本です。
針間隔が狭いとワカサギからエサが大きな塊に見えて、警戒心を強めてしまいます。
10cmではじめて釣れなければ12cm、15cmなどと針間隔の広い仕掛けに交換しましょう。
エダスの長さ
エダスの長さは、釣れるワカサギのサイズに合わせます。
大きなワカサギに短いエダスだとダイクレクトにショックが伝わりやすく、バレやすくなります。
逆に、長すぎるとアタリとして感知するまでの時間がかかり、アワセを入れられません。
目安とされているのが、以下のように体長の30~50%の長さを目安にする方法です。
- 5cmの当歳魚サイズ=エダスの長さ1.5~2.5cm
- 7~8cmのアベレージサイズ:エダスの長さ2~4cm
- 10cm以上の大型サイズ:エダスの長さ3~5cm
針の形状
ワカサギ仕掛けの針には、大きく分けて狐と袖があります。
基本は扱いやすくトラブルが少ない狐を使い、バレが多発するようならキープ力の高い袖に交換してみましょう。
針の使い分けについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
ワカサギの活性やサイズに合わせて仕掛けをチョイスしよう
釣果アップのコツ④ 誘い方を変える
ワカサギは、エサを動かしてアピールする「誘い」を入れないとなかなか釣れません。
誘いの方法には大きく分けて以下3つの方法があるので、状況に合わせて対応しましょう。
たたき台を使う誘い
たたき台の上でリールを「トントン」と2~3回ほど軽く叩いて仕掛けを上下させる、もっとも基本となる誘いです。
ワカサギのアタリを見ながら、上げ幅や待ち時間を調節するのがコツ。
上げ幅を1~2cmわずかに動かす誘いから5cmほど、10cmほど大きく動かす誘いまで試してみて、釣れるパターンを探しましょう。
2~3回動かしたら、待ち時間3~5秒ほど入れます。
3秒、もしくは5秒ほどの待ちを入れて釣れ具合で時間を調整しましょう。
落とし込む誘い
たたき台を使って誘ってもアタリがなければ、落とし込む誘いを試してみましょう。
狙っているタナまでいったん仕掛けを落としたら、2~3mほど一気に巻き上げます。
そこから再度落と込んで、5秒ほどアタリを待ちましょう。
ワカサギからしたら「エサが急に目の前からいなくなったと思ったら、再び目の前に現れた」という状態を演出し、やる気にスイッチを入れるわけです。
聞き上げの誘い
落とし込みでもアタリがなければ、聞き上げてみます。
「聞き上げ」とは、少しずつ仕掛けを上へ移動させながらアタリを待つ釣り方。
電動で巻かず、穂先をゆっくりと上げていきます。
アタリがなければ再度落とす、といった動作を繰り返しましょう。
低活性時に有効な釣り方なので、底に入れるタイミングでは極力ゆっくりソフトにおこない、ワカサギに警戒されないようにするのがコツです。
活性に適した誘いでワカサギにエサの存在をアピール
釣果アップのコツ⑤ 必ずアワセを入れる
ワカサギ釣りでは、基本的に針掛かりさせる「アワセ」を入れないとなかなか釣れません。
誘って待ちを入れている間は、穂先のわずかな動きや手感に集中しましょう。
また、仕掛けを落とし込んでいる途中で食ってくる場合もあります。
ほんのわずかでもアタリを感知したら、間髪入れずにアワセを入れるのがコツ。
アワセといっても、力強くアワセるのではなく、軽く腕を持ち上げる程度の力加減で大丈夫です。
わずかでもアタリを感知したらアワセを入れよう
釣果アップのコツ⑥ 巻き上げスピードを変える
ワカサギ電動リールのスピード設定を上げるほど巻き上げが速くなり、回転率が上がって釣果も増えます。
ただし、掛かったワカサギを取り込みでラインを巻き上げる際に、スピードを上げるほど水中の抵抗が強くなってバレが増える場合も。
スピードとバレ防止のベストバランスを探るのが重要なので、まずは遅めのスピードではじめます。
バレないようなら徐々にスピードを上げて、効率よく釣っていくようにしましょう。
なお、ワカサギの大きさによってもベストなスピードは異なります。
口が切れやすい小さいワカサギほどゆっくり巻いて、大きいほど速く巻き上げるのがコツ。
とくに、大きいワカサギはすばやく暴れまわるので、ゆっくり巻き上げていると仕掛けが絡むトラブルが発生しやすいので注意が必要です。
バレないの巻き上げスピードに設定しよう
釣果アップのコツ⑦ 便利アイテムを使う
快適なワカサギ釣りをサポートするアイテムを利用すれば、より釣果アップにもつながります。
さまざまなアイテムがありますが、一部ご紹介すると、釣れたワカサギを外すのに役立つのが針外し。
ワカサギに触れずにすばやく針を外せる手返しアップに欠かせないアイテムなので、ぜひ用意しておきましょう。
ワカサギ釣りに慣れてきて、より本格的に釣果アップを目指すならワカサギ釣り用魚群探知機も必須。
中級以上なら、ほぼ使用しているといっても大げさではありません。
また、案外便利なのがエサをカットしやすいハサミです。
ばねの原理でサシをカットすると刃先が開くようになっており、スムーズなエサ付けをサポートします。
さまざまな便利アイテムを活用して釣果アップにつなげよう
ワカサギ釣りのコツに関するQ&A
サシやブドウ虫の場合は、そのままではニオイで誘えないのでカットしないとダメです。
ただし、赤虫は元々ニオイがキツイので、針をそのまま刺すだけで大丈夫です。
仕掛けを自作する方もいますが、一般的ではありません。
針の数が多くて小さく自作は大変なので、市販のワカサギ仕掛けを使うのがおすすめです。
エサと仕掛けの交換については、手巻きリールにも応用できます。
ただし、手返しの速さでは電動リールのほうが断然有利です。
今回が簡単に取り入れやすいコツを紹介しましたが、まだあります。
たとえば、ワカサギのサイズやフィールドに合わせたワカサギ穂先の選択や、釣り座やポイント選びでも釣果に差が出る場合があります。
ほかにも、穂先に角度をつけたほうがアタリを取りやすいといったコツなどもありますが、初心者の方においては今回ご紹介したコツからまずは実践してみましょう。
【まとめ】ワカサギ釣りの「コツ」理解度テスト
ワカサギ釣りは、竿を動かして誘いを入れる、わずかなアタリに反応してアワセを入れるといったアクティブな釣りです。
案外忙しい釣りであり、エサを長時間交換せず糸を垂らしてじっとしていても釣れません。
今回ご紹介したコツのひとつでも実践すれば、初心者の方でも必ず釣果が増えるはず!
ワカサギ釣りに行かれる際は、ぜひ試してみてください。