より快適なワカサギ釣りをサポートする「ワカサギ電動リール」。
今やワカサギ釣りで使用するリールの主流であり、買い求めやすいリーズナブルなモデルも発売されています。
ただし、数千円で購入できるモデルから数万円ほどの最上位機種までさまざまなタイプが発売されており、どれを選んだらよいの迷ってしまう場合も。
そこで今回は、ワカサギ電動リールの選び方を解説し、価格帯別にに分けておすすめ製品をご紹介します。
- 電動リールを使うメリット・デメリット
- ワカサギ電動リールの選び方
- あると便利な機能
- ワカサギ電動リールの価格相場
本記事の最後に、ワカサギ電動リールのの理解度をチェックするテストも用意しているので、ぜひチャレンジしてみてください。
Table of Contents
「ワカサギ電動リール」とは?使うメリット
乾電池やバッテリーで駆動し、ラインの巻き上げを自動でおこなうのが「ワカサギ電動リール」です。
現在のワカサギ釣りでは、もっとも主流のタイプになっており、多くのメリットがあります。
ボタンを押すだけで巻き上げる
ワカサギ釣りでは、10数mもの水深まで仕掛けを落とし込むケースがあります。
ワカサギ電動リールを使えば、手巻きリールよりもすばやく自動でラインを巻き上げられて便利です。
手返しの速い釣りができる
ワカサギ電動リールを使うと、すばやく巻き取って再び仕掛けを投入できます。
手返しの速い釣りを展開できるのが魅力です。
とくに、2本同時に竿を出す「二丁スタイル」では、ボタンを押すだけの簡単操作で釣果アップをサポートします。
アワセやすくバラシも軽減
アタリを感じた瞬間にボタンを押せば、アワセ動作を巻き上げと同時におこなえるのも、ワカサギ電動リールのメリットです。
さらに、バラシを軽減できるのも特徴。
一定のテンションとスピードでラインを巻き上げられるため、ラインが緩みにくくバラシを軽減します。
なかには、名人の誘いパターンを内蔵した、便利なモデルもあるのでチェックしてみてください。
ボタンを押すだけでラインを巻き上げできて、水深のあるポイントで便利
手返しの速い釣りを展開できる
2本同時に竿を出す場合に重宝する
巻き上げと同時にアワセを入れる「掛けアワセ」を自動でおこなえる
一定のスピードでラインを巻き上げできてバラシを軽減できる
名人の誘いパターンを搭載したモデルもある
ワカサギ電動リールのデメリット
ワカサギ電動リールは多くのメリットがある一方、デメリットもあります。
手巻きリールよりも高価格
ワカサギ電動リールは便利なアイテムですが、手巻きリールと比較して価格が高めです。
モデルにもよりますが、手巻きリールより数倍の価格になる場合もあります。
万一、落水させてしまうと損害も大きくなるため、落下を防ぐ尻手ロープを使用するなど扱いには細心の注意を払いましょう。
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電力が必要
ワカサギ電動リールは当然ながら、駆動させるための乾電池やバッテリーが必要です。
予備を用意する必要があるなど、一定のコストもかかります。
とはいえ、なかには電池寿命を向上させた省電力タイプや、リーズナブルなモデルもあるのでチェックしてみてください。
手巻きリールより価格が高め
電池やバッテリーなど電力が必要
ワカサギ電動リールの選び方5つのポイント
では、ワカサギ電動リールを選ぶ際、どのような点に注意して選べばよいのでしょうか?
チェックすべきポイントは以下の6つです。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
スプールのタイプを選ぶ
ワカサギ電動リールのスプールには、縦型と横型があります。
横型のほうが高さが低く重心が安定しやすい傾向があるものの、縦型でも低重心を謳っているモデルも。
さらには、縦型スプールのほうが直感的に微調整しやすい面があるなど、どちらが操作性に優れているとは一概には言えません。
一度手に取る機会があれば、どちらが自分にしっくりくるかチェックしてみるとよいでしょう。
スプールの縦・横は、どちらが優れているというわけではない。しっくりくるタイプを選ぼう
重さと操作性をチェック
ワカサギ電動リールは、軽いほど手元に伝わる感度がアップします。
少しでも繊細なワカサギのアタリを捉えたいならば、重さをチェックしておきましょう。
とはいえ、アタリは穂先で捉えらえますし、多くのモデルが平均100g前後と軽く、極端に重たくなければ必要以上に気にすることはありません。
なかには、高機能ながら100gを切るモデルも発売されているので、チェックしてみてください。
軽いほうが感度に優れている
高機能ながら100gを切るモデルもある
外部電源対応かをチェック
通常、ワカサギ電動リールの電源には単4形乾電池を使用します。
入手しやすく手軽に使いやすいものの、突然の電池切れに注意が必要。
また、寒さによって本来の性能を発揮できない場合もあります。
そこで活躍するのが専用の「外部電源」です。
常に安定した電力を供給でき、巻きスピードが安定。
電池切れの心配も不要で、ストレスなく快適に釣りを楽しめます。
ただし、便利なものの、ダイワとシマノのハイグレードモデルにしか対応していません。
ですので、予算や釣行回数などを考慮しつつ、本当に必要なのかどうかしっかりと検討してから選びましょう。
外部電源を使えば、常に安定した電力供給で巻きスピードが安定
電池切れの心配も不要で、ストレスなく快適に釣りを楽しめる
穂先との互換性をチェック
通常、ワカサギ電動リールにセットするワカサギ穂先の太さは5mmに設計されています。
多くのモデルが一般的なワカサギ穂先に合わせて設計されているものの、念のため手持ちの穂先をセットできるのかを確認しておきましょう。
ワカサギ穂先の一般的な太さ5mmに対応しているかチェック
価格をチェック
ワカサギ電動リールの価格は、モデルによって異なります。
価格の相場としては、1~2万円のスタンダードモデルが主流。
買い求めやすい価格ながら機能も充実しています。
5,000円程度の安価なエントリーモデルは、釣行回数が少ない方など予算を抑えたい方におすすめ。
ただし、棚取りカウンターを搭載していないなど、スタンダードなモデルと比べて機能面では大きく劣ります。
外部電源タイプの最上位モデルは2万円以上となりますが、スタンダードモデルと大きく相場は変わりません。
必要に応じてチェックしてみてください。
1~2万円台のスタンダードモデルが主流
ワカサギ電動リールの便利な機能
ワカサギ電動リールには、モデルによってさまざまな便利な機能を搭載しています。
誘い機能
ワカサギ電動リールの誘い機能とは、名人の誘いの操作を自動で再現する機能です。
食いが悪い状況や、2丁スタイルでより釣果を上げたい場面で役立ちます。
モデルによっては、豊富なパターンを搭載。
休憩時など、自分で竿を操作できない場面でも便利です。
ただし、安価なエントリーモデルには搭載されていません。
タナ取りカウンター
ワカサギを効率的に釣るためには、群れているタナ(泳層)を把握するのが重要です。
底べったりのパターンでは気にならないものの、中層に群れている場合は正確にタナを把握できるほうが有利になります。
タナ取りカウンターを装備していれば、釣れるタナへ正確に仕掛けを落とすことが可能。
水深の表示を見ながら、毎回同じタナを効率的に狙えます。
ただし、低価格なモデルには搭載されていない場合も。
予算に合わなければ、タナを把握しやすいよう色分けしたラインを使用するなど、工夫してみましょう。
魚群探知機を使用するなら、リールのカウンターと水深を正確に合わせて数字を補正する「水深補正機能」を搭載したモデルも便利です。
ラインストッパー
ラインストッパーとは、スプール上部に設けているラインを引っかけるパーツです。
狙いたいタナの位置でラインを引っかけておくと、毎回仕掛けを落とすたびに同じタナに仕掛けを止められます。
ワカサギ電動リールの人気3大メーカー
ワカサギ電動リールを販売しているメーカーは、以下の3メーカーが人気です。
ダイワ(DAIWA)
日本の釣り具最大手メーカーのダイワでは、ワカサギ専門ブランド「クリスティアワカサギ」でワカサギ電動リールを販売しています。
エントリーモデル・スタンダードモデル・ハイグレードモデルをバランスよく展開しており、レベルや目的に合わせて選べるのが魅力です。
全モデルで横型のV字スプールを採用しています。
シマノ(SHIMANO)
シマノでは、ワカサギ電動リールを「レイクマスター」シリーズで展開しています。
ダイワと異なり、縦型スプールを採用しているのが特徴。
現時点では、スタンダードモデルと外部電源タイプの上位モデルの2タイプを販売しています。
プロックス(Prox)
リーズナブルな釣り具を展開していることで知られているプロックスでは、初心者向けの低価格なワカサギ電動リールを販売しています。
スケルトンカラーを採用するなど、デザインにこだわっているのが特徴。
縦型スプールを採用しています。
「ワカサギ電動リール」価格帯別おすすめモデル
ワカサギ電動リールの選び方がわかったところで、現行モデルを見ていきましょう。
以下の価格帯別に紹介しますので、参考にしてみてください。
1万円以下で買える低価格が魅力のエントリーモデル
エントリーモデルは、これからワカサギ釣りをはじめたい方、またワカサギ電動リールを使った経験のない方向けの入門用モデルとして適しています。
なかには、リーズナブルな価格ながら基本性能に優れたモデルも多く、もっともラインナップが充実しているのも特徴です。
NEW! プロックス(Prox) 攻棚ワカサギモータードライブEC
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低価格ながらハイパワー!
スピーディな巻き上げられるハイパワーモーター搭載のデジタルカウンター付ワカサギ電動リールです。
スケルトンボディのNEWカラー「アイスレイクブルー」を採用した、おしゃれなデザインが魅力。
棚メモを設定した位置で仕掛けが自動停止する「自動棚停止機能を搭載しています。
縦型スプールにより、指先でのサミングや繊細な誘いをしやすいのもおすすめポイント。
巻上げスピードは、5段階に調整可能です。
ワカサギジョインターが標準装備している点にも注目。
穂先の角度調節、ガイドの下向き・上向きセッティングを自在に変えられます。
穂先を付けたまま180度反転収納(エビ型収納)でき、持ち運びに便利です。
NEW! ダイワ(DAIWA) クリスティアワカサギ EⅡ
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コスパに優れたエントリーモデル!
持ちやすく・使いやすいを両立しながらも低価格を実現しているワカサギ電動リールです。
5段階変則巻き上げスピード調整機能を搭載。
スイッチ式船べり停止機能により、仕掛けの巻き上げ過ぎによる穂先巻き込みトラブルを防ぎます。
アルファタックル(alphatackle) WAKASAGI B.I.D DENDO
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コスパ最高!
使いやすさを求めて開発されたワカサギ電動リールです。
低価格モデルながら自重105gの軽量設計で、優れた操作性を実現しています。
人間工学に基づいたスティックシェイプボディにより、手にフィットしやすいのも特徴。
落下性能に優れた縦置き2BBスプールを採用し、快適かつ繊細なリールさばきが可能です。
ハピソン(Hapyson) ワカサギ電動リール YH-203
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水深カウンター搭載!
従来比1.7倍の高トルクを実現しているワカサギ電動リールです。
パワフルな巻き上げ力により、手返しの速い釣りをサポートします。
巻き上げスピードを5段階調節できるほか、低価格モデルながら水深をひと目でチェックできるカウンターを搭載しているのも魅力です。
落水を防ぐ尻手ロープが付属しています。
1~2万円以下で買えるスタンダードモデル
エントリーモデルからの買い替えや、はじめからある程度高性能なモデルを求めている方におすすめなのが、ミドルクラスのスタンダードなワカサギ電動リールです。
なかには、最上位機種とほぼ変わらない、高性能な機能を搭載したモデルも発売されています。
NEW! ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ CRS
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スリム新形状で手にフィット!
リーズナブルな価格ながら、基本性能が充実しているワカサギ電動リールです。
巻き上げスピードアップや電源の持ちアップなど、上位機種と変わらない高性能を実現。
タナ取りに便利な「水深カウンター補正機能」も搭載しています。
釣行回数が少なめの方や予算を抑えたい方、初心者にもおすすめです。
シマノ(SHIMANO) レイクマスター CT-Tカーキ
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人気のレイクマスター!
軽量コンパクトなワカサギ電動リールとして、定番の人気モデルです。
ハイパワーモーター搭載により、優れた巻き上げスピード・パワー・省エネ性を発揮。
ローフォルムボディにより、手と一体化するようなフィット感と操作性を実現しています。
氷上釣りの巻き上げ時に、ハリが氷の角に深掛かりしてしまうのを防止する「氷上モード」を搭載しているのもオススメポイント。
さらに、遅い巻き上げで浅掛かり時のバレを軽減させる「スピードL(0.8m/毎秒)」を追加しているなど、中級レベルの釣り人が満足できる使い勝手のよさも魅力です。
レイクマスター CT-Tカーキについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
二刀流が基本のエキスパート向けの2万円超えモデル
1匹でも多く釣りたい方、二刀流が基本というエキスパート向けの最上位機種です。
ミドルクラスからの買い替えや、二刀流に備えて買い増したい方はチェックしてみてください。
ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ AIR
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電池切れの心配なし!
外部電源専用のワカサギ電動リールです。
外部電源化によって軽量化に成功し、感度を向上させています。
外部電源なら、より安定した巻き上げスピードとパワーアップが可能。
単4乾電池2本と比較して、3倍以上長持ちするのもオススメポイントです。
NEW! ダイワ(DAIWA) クリスティア ワカサギ CRS+
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高機能なエキスパート向け!
同社の誇る高機能のほとんどを搭載した、エキスパート向けのワカサギ電動リールです。
名人誘いスイッチ搭載し、豊富な誘いパターンに設定可能。
スリム&コンパクト形状でリールの持ちやすさと手感度が向上しており、数釣りをサポートします。
エントリーモデルからの買い替えや、レベルアップを目指す方にもオススメのモデルです。
NEW! シマノ(SHIMANO) レイクマスター CT-ET
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驚異的に軽い電動リール!
トラブルフリーでワカサギ釣りを楽しむべく開発された、同社の最上位機種です。
新たに、通常設定の巻き上げ速度と別に設定した巻き上げ速度を瞬時に切り替える「スピードシフト」機能が搭載されました。
外部電源仕様により、自重90gの驚異的な軽さを実現。
手感度の向上と集中力の持続を両立しており、エキスパートの釣りをサポートします。
「水深補正機能」や「棚停止機能」など、高性能な機能も充実。
小指・中指がリールの下に入る握りやすいフォルムで、ストレスのない快適な操作性も魅力の1台です。
レイクマスター CT-ETについては下記の記事でも詳しく取り上げていますので、参考にしてみてください。
ワカサギ電動リール比較表
右にスクロールしてご覧ください。
ワカサギ電動リールのよくある質問
ラインは何m巻けばいい?
ワカサギ電動リールに巻くラインの長さは、30~60mが一般的です。
30m・50m・60mなどと製品によって異なるため、釣り場や好みの長さに合わせて購入しましょう。
ただし、30m巻いた場合、トラブルで切っていくと次第に短くなっていきます。
万一長さが足りなくならないよう、50m以上巻いておくと安心です。
ワカサギ専用ラインについては、下記の記事でも取り上げていますので参考にしてみてください。
どんなラインを巻くのがオススメ?
ワカサギ電動リールに巻くラインの種類には、PE・フロロカーボン・ナイロンなどがあります。
それぞれ特性が異なりますが、ライントラブルを減らしたいならPEラインがオススメです。
PEラインは細いながらも強くたわまないため、仕掛けを落とす際のトラブルが発生しにくくなります。
感度にも優れており、特に好みがなければPEラインを選んでおけば問題ないでしょう。
ワカサギ電動リールで仕掛けを選ぶ際の注意点は?
市販のワカサギ仕掛けで問題ありませんが、仕掛けとリールのラインとの間にマルカンを備えたリーダーが必要です。
マルカンはストッパーになります。
ワカサギ電動リールは自動で巻くため、マルカンがないと仕掛けを巻き込んでしまうので注意が必要です。
なかには、マルカンを備えたリーダーも販売されています。
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バックラッシュってなに?
ラインの放出スピードに対してスプールが早く回転し、ラインがぐしゃぐしゃになってしまうのがバックラッシュです。
ワカサギ電動リールのなかには、バックラッシュ防止機能を搭載したモデルも発売されているのでチェックしてみてください。
手巻きリールではダメなの?
ワカサギ釣り向けの手巻き小型リールも発売されております。
もちろん手巻きでも問題はないのですが、手動で巻き上げる必要があり一定のスピードで巻き上げるのが困難です。
巻き上げスピードが安定せずバタバタしてしまうと、せっかく掛かったワカサギがバレやすくなります。
ワカサギ電動リールのように自動で巻き上げる機能もなく、1日中釣りをする際には負担になるでしょう。
5,000円程度で購入できるワカサギ電動リールもあるので、少しばかりの価格差ならば最初から電動ではじめるのがオススメです。
【まとめ】ワカサギ電動リールの理解度テスト
快適にワカサギ釣りを楽しむために欠かせないワカサギ電動リール。
搭載されている機能によって価格が異なるため、釣行回数やレベル、予算などのバランスを考慮して選ぶのが重要です。
今回紹介したモデルと選び方を参考に、自分にぴったりな1台を見つけてみてくださいね。