ワカサギ専用魚群探知機を販売している本多電子(ホンデックス)から、新モデル「PS-711CNワカサギパック」が発売されました。
7型液晶を搭載した大型タイプで、見やすさを重視して設計されています。

では、特徴を詳しく見ていきましょう。
ホンデックス「PS-711CNワカサギパック」


2025年にホンデックスから新発売された「PS-711CNワカサギパック」は、大画面7型ワイド液晶を採用したワカサギ釣り専用魚群探知機です。
従来の5型液晶と比較して、表示エリア約1.9倍、ドット数3倍に。


これまでより断然見やすい大画面で、快適なワカサギ釣りをサポートします。
ただし、現行モデルのPS-611CNⅡワカサギパックとPS-610CⅡ ワカサギパックが乾電池やバッテリーパックに対応しているのに対し、電源コード式です。
ボートにバッテリーを積んで使うのに適しています。
液晶画面が広い分、本体もかなり大きいので注意してください。
ワカサギ釣り用魚群探知機については、以下の記事でも詳しくご紹介しているので参考にしてみてください。


魚探発振モード「ワカチャープライト」を搭載


PS-711CNワカサギパックは、新開発の魚探発振モード「ワカチャープライト」を搭載しています。
ワカサギ釣りに特化した独自チャープ方式により、以下の効果を発揮するのが特徴です。
- オモリと魚の違いを判別しやすい
- 底付近にいるワカサギの反応がわかりやすい
- 専用カラーパターンで見やすい
従来モデルでは表現しにくかったオモリとワカサギの反応の違いがわかりやすく、底付近に潜む小さなワカサギの反応まで鮮明に描写します。


とくに、厳しいコンディションで活躍しそうです。
ワカサギ釣り用広帯域振動子「TD08」がセット


PS-711CNには、自社開発のワカサギ釣り用広帯域振動子「TD08」が付属しています。
150kHz〜300kHzの周波数を以下の7パターンが選択可能です。
- 150kHz
- 175kHz
- 200kHz
- 225kHz
- 250kHz
- 275kHz
- 300kHz
魚探同士が近い周波数帯を使用していると混信し、雨降りのような反応が発生しますが、周波数を切り替えることで混信を軽減できます。
便利な「ワカサギモード」を搭載


PS-711CNには、ワカサギ釣りに特化した「ワカサギモード」を搭載しており、以下のような便利な機能を使えます。
| 機能名 | 概要 | 主な用途・シーン |
|---|---|---|
| かんたんボトムサーチ機能 | サーチ機能を使い約3秒でボトムサーチを行い、拡大させたい位置とその場所の水深にレンジを自動で合わせる機能。場所決めから釣り開始までのセッティングを簡略化できる。 | ドーム・屋形・桟橋では釣り座が決まった後、氷上では穴の魚群確認時、ボートではポイント移動直後のセッティングに便利。 |
| 操作音ON/OFF機能 | 本体の操作音を任意でオン・オフできる機能。 | 操作音が気になる屋内や静かな釣り場など、周囲への配慮が必要なシーンで有効。 |
| ワンタッチキー | ワカサギ釣りで頻繁に使う「周波数の切替」と「手動拡大の拡大幅切替」をワンタッチキーに割り当てた機能。メニューを開かずに素早くシンプルな操作ができる。 | 仕掛けの状況や群れの出方に応じて、周波数や拡大幅をこまめに変えたいワカサギ釣りシーン全般。 |
| ゴースト低減機能 | 至近距離で複数台の魚探を使用する際などに発生する、本来の水深と異なる位置に連続表示される不要な反応「ゴースト」を軽減する機能。 | ドームや屋形、桟橋などで複数人が近い距離で魚探を使う場面で、不要な反応を減らして実際の魚や湖底の把握をしやすくしたいとき。 |
プロッター機能も便利!


湖・沼・川・ダムに対応した全国地図を内蔵
コンパクトなボディながら、フルカラーの全国地図を標準搭載。湖・沼・川・ダムのデータも充実しており、等深線データが入っている湖では、湖底の起伏もイメージしやすくなります。
マーク入力で釣れたポイントを記録
魚が釣れた場所をマークとして登録し、本体に保存できます。マークの形や色も変更できるため、狙いの魚種やポイントの種類ごとに使い分けることも可能です。
マーク位置の日時・水深・水温を確認
登録したマークにカーソルを合わせると、登録した日時やそのときの水深が表示されます。水温も表示したい場合は、オプションの水温センサーを接続することで確認できます。
出航地登録と目的地セット機能
出航地や目的地を登録しておくと、自船位置からの大まかな距離や所要時間が分かります。ポイント移動や帰港の目安に便利な機能です。
プロッター画面と魚探画面の併画表示
PS-711CNは「画面」キーを押すだけで簡単に表示を切り替え可能。プロッター画面と魚探画面は単独表示に加え、同時表示にも対応しており、魚探画面で反応を見ながら、気になったポイントをその場でマーク登録できます。
ホンデックス「ワカサギパック」シリーズ比較表
ワカサギ釣り用吊下げ型振動子TD08が付属しているホンデックス「ワカサギパック」シリーズは、PS-711CNワカサギパックの登場で以下の3モデルになりました。
PS-711CNワカサギパックは大きな画面で見やすいですが、最大の注意点が電源の仕様です。
従来モデルが乾電池式で使用できるのに対し、PS-711CNワカサギパックは消費電力の大きさの関係で電源コード式になっています。
本体もかなり大きいですし、釣り座のスペースを取ってしまう点もデメリットです。
コンパクトさと場所を選ばず使える点を重視するなら、乾電池とバッテリーパックに対応している従来の5型モデルが最適な選択肢といえるでしょう。
| 項目 | PS-711CNワカサギパック | PS-611CNⅡワカサギパック | PS-610CⅡ ワカサギパック |
|---|---|---|---|
| 電源方式 | 電源コード式 | 単三乾電池 8本 (BMOバッテリーパック対応) | 単三乾電池 8本 (BMOバッテリーパック対応) |
| 表示部タイプ | 7型ワイド液晶 | 5型ワイド液晶 | 5型ワイド液晶 |
| 表示画面 | 縦型 | 縦型 | 縦型 |
| 表示部ドット数 | 480×800 | 272×480 | 272×480 |
| 電源電圧 | DC10.8~15V | DC11~14V | DC11~14V |
| 消費電力/電流 | 約0.9A/12V | 約4W 約0.3A/12V | 約3W 約0.3A/12V |
| 本体寸法(mm) | W178×D103×H233 | W173×D191×H173 | W173×D191×H173 |
| 本体質量 | 約1kg | 約0.7kg | 約0.7kg |
| 魚探周波数/出力 | 150~300kHz(ワカサギモードON時)/100W | 150~300kHz(ワカサギモードON時)/100W | 150~300kHz(ワカサギモードON時)/100W |
| 水深表示範囲*1 | 最大0~40m 最小0~2m(ワカサギモードON時) | 最大0~40m 最小0~2m(ワカサギモードON時) | 最大0~40m 最小0~3m |
| 背景色 | 4色 | 4色 | 3色 |
| 色配列 | 8種類 | 8種類 | 6種類 |
| オート深度 | オートキー | オートキー | OFF/ON(メニュー内) |
| オート感度 | オートキー | オートキー | OFF/低/中/高(メニュー内) |
| 拡大モード | OFF/手動拡大/全面画面拡大+Aモード(ワカサギモードON時) | OFF/手動拡大/全面画面拡大+Aモード(ワカサギモードON時) | OFF/手動拡大/全面画面拡大+Aモード(ワカサギモードON時) |
| 拡大倍率 | 拡大幅:2m/3m/4m(ワカサギモードON時) | 拡大幅:2m/3m/4m(ワカサギモードON時) | 拡大幅:2m/3m/4m(ワカサギモードON時) |
| プロッター記憶点数 | 航跡:16,000点/マーク:1,000点 | 航跡:16,000点/マーク:1,000点 | – |
| 地図データ | 全国地図内蔵 | 全国地図内蔵 | – |
| 潮汐グラフ | ○ | ○ | – |
| アンテナ | 内蔵(GPS) | 内蔵(GPS) | – |
| その他プロッター機能 | ライン作図、潮汐グラフ | ライン作図、潮汐グラフ | – |
| メーカー希望価格(税込) | 96,800円 | 74,800円 | 60,500円 |
ホンデックス「PS-711CNワカサギパック」基本情報
| 液晶 | 7型ワイド |
|---|---|
| 表示画面 | 縦型 |
| 表示部ドット数 | 480×800 |
| 電源電圧 | DC10.8~15V |
| 消費電力/電流 | 約0.9A/12V |
| 本体寸法(mm) | W178×D103×H233 |
| 本体質量 | 約1kg |
| 付属 | ・吊下げ型振動子 TD08(150-300kHz/100W) ・電源コードDC06(2m) ・ハードカバー ・自立ベース |
| メーカー希望価格(税込) | 96,800円 |
